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施設辛評

vol.01「ジャンボクラブ天の橋立」

若狭路

松島と宮島にはいずれも数回訪ねたことはあっても、残る天橋立には一度も行ったことが無いので、思い切って行ってみることにしました。北陸道を敦賀で降りて小浜西までは一般道を、小浜西からは舞鶴若狭自動車道続いて綾部宮津道路を利用するルートを選択しました。敦賀から小浜西までの一般道は大変興味深い道でした。というのは、若狭路には国宝(は流石に少ないのですが)或いは重文指定の寺院が点在しているのです。昔からこの辺りは都と繋がりがあり、豊かであったと見えます。時間さえあれば是非とも巡ってみたい地域です。なお、宮津で一般道を走っていると「山椒大夫屋敷跡」の案内板が立っていました。小説「山椒太夫」にモデルがあったということはこれまで寡聞にして知りませんでした。そう言えば、何処かで「熊坂長範誕生の地」というのを見たことを思い出しました。これは本当ですかね。こういう発見があるので一般道を走ることは止められません。

股のぞき

天橋立とは、有名な松並木を挟んで傘松公園及び智恩寺(日本三大文殊の一つ)の一帯を指すのだそうです。いわゆる「股のぞき」は傘松公園辺りからが本場のようですが、私は反対側の文殊山公園ビューランド展望台から安直に済ませてしまいました。こちらから見る天橋立も実に見事な景色でした。

施設

文殊山公園から車で約20分で「ジャンボクラブ天の橋立」に到着します。先ずは豪華ではありませんが小綺麗なロビーに入ります。三階建てですが、客室は2Fと3Fの計22室で私の部屋は311号室。エレベータあり。入って右に洗面所、左にトイレがあります。襖を開けると10畳の和室です。障子の向こうは2畳分のスペースに椅子とテーブルのセットと小さな冷蔵庫が置いてあります。昔の温泉旅館風といったところですが、ジャンボクラブの施設はこの造りのものが多いようです。私も実際に幾つか体験しています。掃除の行き届いた和室で、青さの残る畳と障子の白さが気に入りました。

抜群のロケーション

松並木の内側を阿蘇海と呼び外海が宮津湾となっています。ジャンボクラブ天の橋立は阿蘇海に面していて、松並木を阿蘇海側から見ることになります。視界を遮るものなど何もなく抜群のロケーションです。松並木に灯る明かりが浮かび上がる夜景も、朝靄の中に墨絵のように浮かぶ松並木も全ての部屋から堪能できます。夜、窓を開ければ、聞こえるのは虫の音ばかりでした。

温泉

部屋に風呂は無いので1Fの浴場を利用します。温泉です。3~4人つかれば一杯になる湯船にカランは7つのこぢんまりした風呂場ですが、脱衣所も含めて清掃が行き届いています。入浴時間は16時~23時、7時~10時となっていますので、朝風呂も楽しめます。

凝った食事

夕食は6時、朝食は8時から、1Fの食堂でとります。どちらも和食ですが、私にとって珍しかったのは夕食の焼物に「鰆のポテト焼き」が出されました。これは、マッシュポテトを鰆の切身で挟んで焼いたもので、生まれて初めて口にした料理でした。それから替鉢として出た「手綯いうどん」にフカヒレが入っているのに吃驚。更に凝っていたのがデザート。冷やした葛を底にひいた硝子鉢の上に果物(オレンジ、ブルーベリー、西瓜)が置かれていました。朝食で珍しかったのは、赤米を蕎麦状にしたものを冷たい汁で蕎麦と同様に食することでした。残念ながら何と言う料理か、訊ねるのを失念してしまいました。それから、茶碗蒸しには餅が入っていました。これも私には初めての経験でした。食事は、質量ともに大満足でした。

館内には

ゲーム室、マージャンルーム、カラオケルームがあります。また、宴会場(大広間)もありますので、社員旅行、団体旅行に利用出来そうです。社員旅行、団体旅行の他では、家族連れの夏休みなどにピッタリの施設ではないかと思います。近くには海水浴場もあります。

これがあれば

年齢の所為ですか、部屋に座椅子が欲しいところです。他には、モーニングコールのサービスがあればと思いました。

調査日
平成19年8月30日
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