施設辛評
vol.07「ザ グラン リゾート エレガンテ伊豆」
全室オーシャンビュー
何十年ぶりかで沼津駅に降り、沼津港の食堂で海鮮丼の昼食をとりました。黄金週間の最終日でしたが、雨の所為か大した人出ではありませんでした。ご多分に濡れず、沼津の町もシャッターの降りている店が多く、活気はありません。
沼津駅から東海道線で熱海駅に戻り、そこで各駅停車に乗り換えて伊豆大川駅に到着。熱海からの所要時間は約1時間です。宿までは約600メートル。海に向かって坂を下って行けば、目に入る一番立派な建物が「ザ グラン リゾート エレガンテ伊豆」です。国道135号沿いにあります。
対の建物になっており、左の建物がリゾートマンションで、右がリゾートクラブの建物になっています。フロントは2階にあります。築19年ということですが、綺麗な建物です。4Fから7Fが宿泊階になっており30程の部屋があります。私の部屋は6階。部屋の壁紙、絨毯、調度品も綺麗で気持ちの良い部屋です。偶々絨毯は拙宅のそれと同じ物でした。ということは高価なものではない?部屋の広さはツインベッド、ソファ、机と椅子の置かれている部分が約30㎡、それにユニット式のバス、トイレと洗面所がついています。
目の前には相模湾が広がっています。どの部屋からも眺望は抜群の筈ですが、当日は雨のため鈍色の海が見えるばかりでした。単調に打ち寄せる波の音と雨の音が、果てることなく続きます。
食事
3Fのレストランで食事をとります。夕食は18時から、朝食は8時から用意されています。夕食・朝食とも和食でした。18時過ぎの夕食時には20人弱の宿泊客を見掛けました。
夕食の内容は随分と凝ったものでした。ここに一々は書ききれませんが、献立表を基に、私にとって珍しい料理を思い出してみますと次の通りです。「前菜」の「季節の盛り込み」には「竹の子粕漬け」「小鮎味噌焼き」がありました。「温物」としては「あしたか牛と野菜クリーム鍋」が出されました。「中皿」は「渡り蟹の甲羅焼き」。渡り蟹はこの辺りの名物ではないとのことなので、この料理はどうでしょうか?忘れてはいけないのが、デザートに出された「アロエヌードル」。初めて食べましたが黒蜜がかかっていて大変気に入りました。私の舌は大体が安上がりに出来上がっているようです。
朝食には、焼き海苔、梅干、ヒジキの煮物、鳥賊の刺身、えぼ鯛の干物などが並べられましたが、「温物」として小さながんもどき風の練り物と長ネギ、キノコを甘く煮たものが出されました。
ところで、ご飯はお櫃で出されますが、その量は大変なものです。特に、中年以上の者にとっては、とても食べきれず勿体ないという気持ちになります。私は、前もって「軽く」とお願いしておくのを忘れていました。
温泉
1Fに大浴場、サウナ、露天風呂があります。利用時間帯は16時~23時、6時半~10時となっています。清潔な脱衣場、気持ちの良い足拭きマットなど好印象です。泉質ナトリウム、カルシウム、塩化物温泉と書いてあります。
大浴場は気泡温泉、ジェットバスに分かれており、併せて15人がゆっくりはいることが出来る広さです。露天風呂も広々として20人程度ならゆっくり浸かれます。しかも、露天ということで、内風呂よりもやや高めの温度になっているのが嬉しい限りです。雨でしたが、壁際に短いながらも庇が出ていますので、露天風呂を十分楽しむことが出来ました。前述の利用時間帯ですので、朝風呂も堪能しました。
なお、露天風呂に浸かりながら「湯の町エレジー」という歌謡曲を思い浮かべました。「伊豆の山々~」という歌い出しで、歌っていたのは確か近江俊郎という歌手。その兄貴が大蔵映画のオーナーだった大蔵貢。近江俊郎自身も映画監督として軽い映画を撮っていた・・・。こんなことを思い浮かべるのは年齢なのかもしれません。
館内
館内2Fにカラオケルーム、娯楽室(マージャン)などがあります。マージャン台の利用料金は、2,100円/台です。その他にコンベンションルームなるものがあり、研修や会議に利用できます。会議の席数としては18席置くことが可能とか。利用時間帯は7時~22時、利用時間は2,100円/時間です。周囲に何もないロケーションですので、会議や研修に缶詰で利用するにはピッタリの環境です。敷地内には子供用のプール(7月中旬~8月末)、テニスコート1面があります。
周辺
伊豆ですので観光地には事欠きません。館内に置いてあったパンフを頼りに車で30分以内の施設を挙げてみます。
- 車で10分 熱川バナナ・ワニ園
- 車で20分 伊豆ぐらんぱる公園(スポーツランドでフィールドアスレチック、ゴーカートなどあり)
- 車で20分 伊豆海洋公園
- 車で25分 伊豆シャボテン公園
- 車で30分 伊豆バイオパーク(ロバ、シロサイ、キリン、鳥類などが放し飼いの子供向け遊園地)
ホテルの駐車場には、大阪、神戸、京都ナンバーの車が停まっていましたが、この人達はどんな場所を回っているのでしょうか。
利用料金
キャンペーン期間中ということで、一泊二食付(入湯税込みで)8,550円で、お得感がありました。ただし、通常料金は11,000円を超えます。必ずしも高いとは思いませんが、微妙なところです。
余談・帰路
翌日は三島に出て三嶋大社に参拝した後、安政年間創業という老舗の鰻屋で鰻重を食べてから帰りました。その味に興味がおありの方は、どうぞ立ち寄ってみて下さい。
- 調査日
- 平成21年5月6日