施設辛評
vol.04「ハーヴェストクラブ 斑尾」
夏休みどうしようかな・・・と思っているとことに「斑尾に行こう!」と母から有難いお誘いがあり、それに乗ることにした。斑尾とは「東急ハーヴェストクラブ斑尾」のことで、私たち夫婦も両親もお気に入りだ。冬は隣接するスキー場でスキー&スノボ、春から秋はゴルフやテニス、初夏にはラベンダーパークもあり、1年を通して楽しめる。
両親と旅行に行くときの旅程は、一応「何したい?どこに行きたい?」と聞いてはくれるのだが、ほぼ母親の構想どおりになる(される)ので、お任せすることに。アクティブな母親は、温泉に入ってのんびり、という過ごし方は飽きたらず、旅行中毎日何かをしないと気が済まないので、今回も結構ハードスケジュールになった。
1日目:池ノ平湿原と野尻湖花火大会
7月の最終土曜日は、野尻湖花火大会がある、という情報を聞きつけそれに間に合うようにいざ出発!しかし、斑尾に真っすぐ向かうだけでは満足するはずもなく、夜に備えて疲れない程度のハイキングが用意されていた。神奈川県に住む私たちの今回のルートは、関越道-上信越道・信濃町I.Cの5時間弱のドライブだ。A.M.6:30に出発し、湯の丸高原で途中下車、池ノ平湿原に行った。気道を1時間ほど散策したが、温暖化の影響か、湿原全体の水分が減っているようで、至る所にクマザサがはびこり高山植物に勢いがなく、ちょっと残念。
散策後、一路ハーヴェストを目指して丁度PM3時にチェックイン。複合リゾート、タングラム斑尾東急リゾート内にあるハーヴェストクラブ斑尾は、宿泊施設と温泉大浴場のシンプルな建物で、食事やその他のレジャー施設などは、隣接するホテルタングラムを利用する。両親と私たちの部屋は隣同士で独立しているが、中にドアがあり行き来できるようになっているコネクティングルームだった。両親の部屋は洋室でベッド2+ソファーベッド2、私たちはベッド2+和室で両方の部屋ともバス・トイレ・洗面所が独立したタイプ。部屋の雰囲気も高原リゾートだけあって、ウッディ調でカジュアルながら、くつろげる雰囲気がある。
しばし休憩をとって、いざ花火大会へ!6時に予約していた湖畔のレストランに行き、食事をあらかた食べ終わった7時頃から花火が始まる、という段取りをこれまた母親がセッティング、大活躍である。花火大会は「野尻湖灯ろう流し花火大会」といい、花火だけではなく湖に灯ろうも流される。打ち上げ数は2000発で人出も25000人位と、大都市圏の花火大会に比べてこぢんまりとしているが、打ち上げ花火や水上(中)仕掛け花火などが湖面に反映され幻想的な雰囲気を醸し出していた。また湖畔の公園付近には、屋台通りもできてお祭りの雰囲気も味わえる。
2日目:ゴルフ&マッサージ
2日目は、ゴルフをすることになっているので早めの朝食。渡り廊下で隣のホテルタングラムに行きバイキング(13才以上1680円、7~12才1155円、4~6才735円)。このバイキングは値段的に仕方ないのかもしれないが、私はちょっと不満。そう思う人も他にいたのか、料金は少し上がるが、最近、予約制の和定食(2100円)も登場。(これは値段なりの味と量です。優雅な気分で朝食、という方にはいいかも。)
朝食をすませ、ゴルフ場へ。ハーヴェストクラブは、ゴルフ場が隣接している施設が多く、斑尾も信濃町I.Cから「東急リゾートタウン」を目指し、最後の「東急リゾートトンネル」を抜けると、白樺と緑のとてもきれいなゴルフ場が広がりその中にホテルが建っていて、背後にはスキー場を抱える山があり、トンネルを抜けたとたんにリゾート気分を味わえるところでもある。(冬のトップシーズンは、白銀の世界でワクワク!)
ゴルフ場のコース設定は、フラットながらも池やクリークなどを配し戦略に富んだアウト、林間のアップダウンを巧みに取り入れたインの全18ホールで上級者でも楽しめる設定。しかしそこはリゾートゴルフ場ならではで、セルフカート式ということもあり「ゴルフやるから練習しておきなさいよ!」と言われ、化石のようになっているゴルフクラブであわてて練習し、惨憺たる結果だった私でも寛大に受け入れてくれる雰囲気がある。しかも斑尾は、都会から遠いせいかハーヴェストクラブの中でも(多分)一番リーズナブル。両親とダンナは、熱中症をものともせず、ワンハーフ(1ラウンド半)やっていたが、私は1ラウンドで勘弁してもらい、ちょっと休憩して3時とともに温泉へ。それほど大きくないが落ち着いた雰囲気の浴場で、もちろん露天風呂もあり冬には雪見温泉も楽しめる。余談だが、ハーヴェストの宿泊者は、ホテルタングラムの温泉大浴場も利用できるが、タングラムの宿泊者はハーヴェストのものは利用できない。なんだか会員制クラブに泊まっている(小さな)優越感!
温泉の後は、ホテルタングラムのハワイアンマッサージロミロミサロンで全身マッサージ。まずい!イビキを掻いている、と思いながらも夢見心地に至福の時を過ごした。(男性も受けられます。実際受けている人もいました。
夕食は、フランス料理のコースを選択。季節の食材を取り入れ、工夫されたものが出てくる。たまに工夫しすぎでは・・・と思うこともあるが全体的には合格点か。他に和食、中華、バイキングもある(夕食ついては全体的にまあまあ。)
3日目:帰路-中央アルプス
行きから目一杯スケジュールを入れているので、途中で温泉でも入りながらのんびり帰ろう、といきたいところだったがそうは問屋がおろさず「千畳敷カールに行くわよ!これはお父さんの希望も入ってるんだから!」と母。父親のささやかな希望とあれば、疲れた体にムチ打って(私たち夫婦)、上信越道-長野道-中央道のルートで中央アルプスを目指すことになった。山の天候は午後になると不安定になることが多いので午前中にロープウェイに乗ることを目標に、朝食も取らずに7時半にチェックアウトして出発。天気予報では伊那地方は、曇りのち晴れ、気温34度と猛暑だったので、うっかりと半袖にハーフパンツという出で立ちで行ってしまったら、上に行くにつれてぐんぐん気温が下がり、千畳敷カールについたら寒さのあまりかなりの早足になってしまった。それでも、行きの池ノ平湿原とは違い、かわいらしい高山植物があちらこちらに咲いていて、高山植物を撮影したことのなかった私でも、一丁前にデジカメ片手にカメラマン気取り。たっぷり満喫してロープウェイで下ったら、7月の終わりとはいえ平日なのに、これから上に行こうという人たちの行列が延々続いていて、午前中に行って正解だった。
両親も満足してやっと帰路へ。途中、小淵沢の道の駅で日帰り温泉に入り、ETCの通勤時間帯割引もしっかり利用、家に着いたときには、PM10:00をまわっていた。
ハードスケジュールだったが終わってみると、また来年も行こうかな、と思える楽しい旅だった。母に感謝!
- 調査日
- 平成20年7月28日