施設辛評
vol.05「ホテルリゾリックス 車山高原」
さて、ここで問題です。このホテルの所有者である企業名はなんというでしょうか?
ヒントは①レインボー第78号の記事、②リゾリックスという名称、に隠れています。
そう、「オリックス」なのです。レインボー第78号の記事に「ブルーウェーブインホテルチェーン」とあります。また、リゾリックスとは「リゾート」と「オリックス」とを繋ぎ合わせた造語のようです。
私は部屋の灰皿の脇に置かれているマッチにオリックスのマークがあるのを見て、初めて気付きました。歳をとると頭が回転しなくなるようで情けない限りです。
全て霧の中
GWの初日を利用して蓼科に行ってきました。HPを見ると、上信越自動車道を佐久ICで降りて国道142号白樺湖経由で60分と書いてありましたが、私のナビは県道152号から40号経由を示しましたのでそちらを通ったところ75分程掛かりました。
ナビの名誉のために言いますと、ナビが遠回りの道を誘導したのではありません。三道にかかると、霧のために視界が数十メートル(ひどいときには20~30メートル)という有様で、生来の貴重な性格から偏に安全運転に努めた結果なのです。
霧の濃いことといったら、大門峠付近でも白樺湖が全く見えない程でした。翌日、ホテルから白樺湖(今度はよく見えました)までの途中に急カーブが何ヶ所かあるので些か驚きましたが、前日は霧の中をトロトロ運転していましたので、カーブよりも対向車に神経を使いました。
途中晴れ間が見えたのは僅かに女神湖付近だけでした。余談ですが、女神湖付近の「そば処」で手打蕎麦(所謂「天盛り」)の遅い昼食をとりましたがなかなかの味でした。
到着
霧のため案内板も碌に見えず、苦労してようやくホテルに到着しました。
寒い。山道にかかる前、道路脇の気温表示は3~4℃を示していたのを思い出しました。ホテルの玄関脇には大分以前に除雪した雪が未だ泥まみれで残っています。
ホテルはセンター棟と60室の客室棟とからなり、前者にレストランや風呂があります。
部屋
広さはユニット式のバス・トイレを除いて凡そ25㎡くらいでしょうか。ツインベッド、長椅子の応接セットとデスクがあります。
絨毯、壁紙、カーテンなどは綺麗なのですが、壁紙が数ヶ所破れていることと、窓が腰までの高さで外には出られないことが残念。
窓の向こうは芝生の小さな庭になっています。
食事
センター棟2Fのレストランでとります。昼食、朝食ともにバイキングでした。
19時過ぎ夕食時には30~40人の客を見掛けました。
内容はありきたりなものばかりで落胆しました。
決してバイキングが悪いというのではありません。せめて地のもの、特産品を生かしたものが1~2品あれば喜ばれるのではないかと思うのですが。
以前、福井県のリゾートホテルの朝食のバイキングで、地元で昔から食されている鯖料理を若干アレンジしたものが出され嬉しかったことを思い出しました。
風呂
部屋にもユニットバスがありますが、センター棟B1にある大浴場を利用しました。
温泉ではありません。循環湯です。内風呂は6~7人は一度に浸かれるほどの広さ、小さな水風呂、5~6人入ることのできるサウナがあり、そしてカランは6つです。
なお、ドアの外(露天)に八角形のジャグジーがあり、4~5人は入ることができます。
利用時間は6時から23時30分となっています。
周辺
館内にはカラオケルーム、ゲームコーナーなどがありますが、天気がよければ、高原の観光やレジャーに出掛けたいところです。
車山高原は勿論のこと、白樺湖、蓼科湖、蓼科牧場、鷹山ファミリー牧場の(子供向け)体験学習等々、探してみれば他にも見所はいっぱいありそうです。あとは懐具合次第です。
ホテルの駐車場を眺めたところ、「なにわ」ナンバーの車が20台ほど停まっていました。
なお、ホテルは車山高原リフトの傍らにあるという訳ではありません。従って、スキーシーズンに利用する場合は、送迎の有無やらホテルの設備などを予め確認しておくことがよいでしょう。
苦情と後悔
窓の下のヒーターの運転音が夜中には耳につきます。
また、ベッドには毛布だけでクローゼットにも掛け布団が見当たりません。前述のような気温でしたので、風邪を引いてしまったようです。変に我慢せずに、上掛けを要求するのだったと後悔しました。
利用料金
一泊二食で17,000円掛かりました。私がこれまで利用したレインボークラブ提携のリゾートクラブとしては恐らく最高額だと思います。
特に施設が充実しているということもありませんので、この料金では利用し難いと感じながら宿を後にしました。
ただし、スキーシーズンについては、今回の宿泊は参考にはならないかもしれません。
- 調査日
- 平成20年4月26日